社長コラム

令和5年7月1日

◇ 国の借金が膨らみ続けている事に警鐘を鳴らしたい。直近の2022年末時点で1,270兆円を超え、2023年末には1,441兆円を超えると財務省は予想しているが

◆ 2023年度の国の予算が過去最大の114兆3,812億円で成立したことで一気に借金が膨らむ訳で、国民一人当たりの借金にすると、優に1,000万円を超えることになり、借金は借り換えで凌ぐことが出来るという人も存在するが、借りたお金は返済しなければならないからである。

◇ 国民一人当たり1,000万円以上の借金を背負っていることを目の当たりにして、ある場面で返済を迫られた時その返済能力はあるのか?通常の返済方法では100%無理である。

◆ 第二次世界大戦後日本が直面したのが“ハイパーインフレーション”、そこで1946年2月に「預金封鎖」と「新円切替」を実施して、5円以上の旧銀行券を全て民間金融機関に預けさせ、生活や事業に必要な一定額だけを新銀行券で引き出せることにして、更に政府が戦時中民間企業に支払うべき代金を税として徴収したり、国民の財産に最大90%の課税を実施して国民の資産を没収したのである。

◇ そういう事から、歴史は繰り返すと俗に言われるが、国の借金、日銀が直接国債を引き受けても減る訳がなく、いずれ国民にそのツケが回ってくるのが歴然としているからである。それで、そのツケを減少させる一刻も早い施策を講じなければ、日本は戦後の混乱期を繰り返すと強く思っている。

 

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