令和7年7月1日
〇 私は会社経営を率先しリードしていく立場のチーフとして、社長就任時(平成23年2月1日)から常に現場の最前線に目線を置いて、常に社員と共に仕事してきたが、今年5月初めから続く超閑散な日々にどう向き合って仕事していった方が良いのか?明快なアンサーを発信出来ず模索が続いている今日であるが。
◉ 我が社の社員(部長,課長以下全員)11名は、この超閑散な日々の中、時間を捻出してお互い協力し合って、我が社の本社敷地は全体で3,865坪あるが、隣接地との境界の用水(排水)路が土砂の堆積で水が流れにくくなっていた、長さ約200mの土砂をきれいに取り除く作業をしてくれて水の流れが良くなったし、工場の屋根が古くなって雨漏りしていた3ケ所(面積にして約100㎡)を材料を購入しきれいに補修してくれた。更に工場建物の壁面が劣化していたが、自社の加工板材,角材と購入した材料で見事に壁面2ケ所(長さ約20m×高さ約4m)を本職並みに補修してくれた事が非常に嬉しかったし、お盆前には細やかではあるが臨時手当を支給しようかと思っている。
〇 このように、我が社では一人一人が仕事していく上で、諸々気付いたら自分達で話し合ってすぐ行動に着手してくれるのである。正に5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を地でいくタイプそのものである。だから、本社所在地は木材加工業で毎日端材(短丸太,先削ぎ材,木屑,鋸屑他)はたくさん出るが、搬出すべく短丸太,背板,木皮,鋸屑はすぐ業者に搬出して貰っているし、そして毎日必ず清掃して帰るので土場はいつもきれいに保たれている。
◉ このようにいつもきれいに保って仕事していく切っ掛けとなったのが、我が社は塩田から多久に本社所在地を平成22年11月に移転したが、元の会社が永年端材他不燃物,生活ゴミ,粗大ゴミ等を処分搬出せずこの土地に埋め込んで、全体面積の約3分の1がゴミの山になっていた処を、当時は我が社実質破綻先で銀行借入も出来ず、経費支出も人件費支払いで精一杯という台所事情の中、この全体面積(3,865坪)の3分の1の産廃処分を約4年かけて、人力でスコップ,備中鍬,一輪車を使い続け、搬出する物はえり分けて搬出作業し、土だけを残して今日の土場全体(3,865坪)を再利用出来る状態にしたのが小生である。当時は再建していく為社員は木材加工作業と運搬に全員を投入しなければ成らず、この産廃処分を1台@65千円×200台以上の経費支出は不可能であった為、小生が殆ど一人で大変な重労働をやり抜いてきたので、そこを当時の社員は見て来ており、それがきれいにしていかなければという我が社の伝統になって受け継がれている。
〇 今回は閑散な日々を送っている中で自社を回顧した時、上述した内容は当時会社再建に必死で取組んでいた時であり、思い出されてその系譜の一端を書き綴ったものであり、お許し頂きたい。